今年、地方から首都圏の大学へ進学したお子様がいる保護者の方約350人に「上京(一人暮らし)について」アンケートを取りました。 地方から首都圏の大学進学は交通費、住居費、引越し費用と何かとお金がかかり、経済的負担は大きくなります。 そんな状況と分かっていながらも首都圏の大学へ進学させた親のホンネを聞いてみました。
結果は「賛成」・・・89% 「反対」・・・9% 「どちらでもない」・・・1%
と賛成意見が約9割を占めました。
賛成89%の理由として、右図の3つが圧倒的に多い意見でした!また、「お互いの自立の為」、 「自分達も東京の大学へ通っていたから」 などの意見もありました。本人の希望を尊重したいという親の気持ちが1番のようです。また自分の経験からも上京して一人暮らしすることは、 社会人になる準備期間として必要な経験だと考えている保護者の方も多くいます。
一方で反対理由にも頷ける感があります。一人暮らしとなると家賃+生活費などの負担が増えるので、経済的理由から 反対だった・・・との意見。また同じ割合で、健康面や安全面での生活を心配する声がありました。「子離れができていないので」 といった回答も。賛成意見でも挙がっていたように、一人暮らしは子供の自立だけではなく親自身も「子離れ」する良い機会になっているのかもしれません。
アンケート結果からも、親は子供の希望を尊重する傾向が強いようです。しかし、なんとなくの憧れで上京したいと言われても、親は納得するはずがありません。「どの大学で何を学びたい」か明確な志望理由を本人が持っているかどうか、これが重要だと思います。地元の大学を受ける人も同じです。大学進学には入学金、授業料と莫大な費用がかかるので進学の目的をしっかり持って受験に望まなくてはいけません。
希望の大学へ進学させたいという親の気持ちはあっても、大学進学の為の費用は家計に大きな負担を与えるのは事実です。経済的負担を軽減する為に学費対策としてよく挙げられるのが『奨学金制度』ですが、実際にはどのくらいの人が利用しているのでしょうか?
アンケートにご回答頂いた中では、4割弱の方が奨学金制度を利用していました。入学後に申請するタイプの奨学金を含めると、利用者の割合はさらに増えることが予想されます。また奨学金の中でも、日本学生支援機構の奨学金制度利用者が圧倒的に多い結果となりました。
現在、日本では5人に2人が何らかの奨学金を利用していると言われています。また、奨学金利用者の約4分の3の人が日本学生支援機構の奨学金だと言われています。これには第一種、第二種と種類があり、利息の有無や審査基準が異なるのでよく調べておきましょう。
日本学生支援機構についてはこちら※外部リンク
奨学金制度については、高校3年の4月から調べ始めた方が多いようです。早い方は高校入学時期から調べており、大学進学の準備を計画的に行っている様子も見られました。
高校で行われる説明会で奨学金情報を得た方が多くいましたが、大学の資料や大学ホームページには日本学生支援機構の情報や学校によっては大学独自の奨学金情報も記載されています。状況によっては複数の奨学金を同時に受けることも可能なので、奨学金制度の利用を考えている人は早めに確認をしておきましょう。
地方から首都圏へ進学されたお子様のいる保護者の方に 「上京について」 アンケートをとりました。 「賛成」 「反対」 親のホンネはどっち?